Written By: 川俣 晶
「やべえ。うろうろしているうちに別の変なものを見つけてしまった」
「なんだよ」
「ここに、意味ありげな細長い道が」
「振り返れば、やはり意味ありげな車止めが見えるし」
「場所はどこ?」
「ここだ」
「昭和22年の航空写真を見ると、このあたりに川っぽいものが見える」
「昭和38年は?」
「甲州街道の新道の建設が進んでいて、既に土地はかなり改変されているようだ」
「そうか、昭和22年にはまだここに甲州街道は無いんだ」